沖縄から帰還 2008/11/15 (Sat)

　帰ってきたけど忙しい。
　沖縄は反省点が多かったけど、楽しかった。

　憂鬱。

　こんなんで明日の面接大丈夫だろうか。

　日曜日に英検。月曜日にテストと小テストと原稿〆切。
　
　とりあえず〆切までに絶対原稿は出せるところまでは完成される。
　どうせ〆切のびるだろうけど。そうしたら２，３枚加えられる。

　でも頑張って守ってもいつものびるんだよなぁ。
　今回は、のびませんように。（ー人ー）
　

　少し、変な物語でも。


　『嫌われ者のヨメナーイ』


　第２９星雲ＫＹ星βあたりからやってきた怪人ヨメナーイ。
　空気の読めない哀しいモンスター、ヨメナーイ。
　空気が読めなくて嫌われる、嫌われ者のヨメナーイ。

　ヨメナーイは、地球の日本にこっそり人間のふりをして住んでいる。

　『空気』というのは人間と人間の間にあるもので、それが読めないといけないらしい。
　日本人のコミュニケーションの基本は、それらしい。

　でもヨメナーイには分からない。空気はＯ2やＣＯ2、大気と違うの？

　ヨメナーイは、ルールは守る。
　でも、ルールに定められてない暗黙のルールがわからない。

　ヨメナーイは思う。

　そもそも暗黙ってなんだろう。言えよ。ちゃんと。
　食事の時に汚い話題はいけません。これは分かる。
　バナナはおやつに入りません。これも分かる。
　
　でも空気ってなんだろう。空気って読み物だっけ。
　読書は好きだけど、読空気って何。

　空気って、いつから読むものになったんだろう。
　わかりたいのに、わからない。
　わかろうと頑張っても、どうしてもわからない。
　わからないのに、どうして誰も教えてくれないんだろう。


　ヨメナーイは悩む。
　
　大人しく星に帰ったほうがいいのだろうか‥。
　そういうことなのだろうか。

　憂鬱‥。憂鬱‥。

　ヨメナーイは今冷戦状態。

　簡単に言うと米と露。
　今は１９５０年あたり。９０年代に入りたい。

　ヨメナーイも少し意地になっていた。冷え冷えの心。
　心の外側はもういいよ知らないよ勝手にしろって言ってる。
　でも内側は真逆で、いやだよいやだよって泣き叫んでる。

　裏表の激しいヨメナーイ。素直になれないヨメナーイ。　

　ヨメナーイは考える。

　溶けて水になりたい。何も考えずにすむし。
　悪いことばかり考えるくせに考えがまとまらない。
　頭の中がぐちゃぐちゃだ。

　ヨメナーイにも心はある。罪悪とかの観念もある。

　自分が悪いと思えば反省して行いを改める。謝罪もする。
　実際、そうした。そうしたつもり。
　でもそれで駄目ならどうしたらいいかワカラナイ。
　何がいけないのか自分ではワカラナイ。
　
　分かるべきことがわからなくて、わからないことだらけのヨメナーイ。

　ヨメナーイは疲れきってる。

　どうしようもないことをどうにかしようとしても、どうにもならないんだけど、
　それでもどうにかしたいけど、どうにもできない。

　ヨメナーイはおしゃべり好きで、色んな言葉を持っている。
　でも、上手く伝えるのが苦手。
　
　ヨメナーイはつくづく思う。言葉って無力だと。

　どんなに語彙が豊富でも、どんなに比喩が上手くても、
　相手に自分の気持ちそのままを伝えることはできない。
　相手の気持ちをそのまま分かることなんて更にできない。

　育ってきた環境も何もかも違うから、価値観は否めない。
　違う価値観があるから面白い。
　違う価値観をぶつけてくれるのはとてもありがたい。
　違う価値観を持った人が近くに居てくれて嬉しい。

　ヨメナーイはこう思う。

　でも、時々伝わらなくて、分かり合えなくて物凄く悔しい。哀しい。辛い。
　伝えようと努力をしても売り言葉に買い言葉。
　理解とは程遠い。大事にしていたものが離れていくだけ。

　卑屈だから、普段悩みが無さそうに振舞う。
　根暗だから、楽観的でおしゃべり。
　孤独だから、つながりが欲しくて、でも接し方が分からない。
　
　ながいながい人間関係ブランク。いつも下を向いて歩いていたころがあった。
　それもみんなヨメナーイが悪かったんだけど、今も人の目が見られない。
　人を信じられない。だからこそ、嫌われ者のヨメナーイ。

　いつも人を心で裏切りながら生きてきたヨメナーイ。
　そんな自分が嫌いだけど、自分が嫌いな自分がもっと嫌い。

　ひとりの時期が長かったからひとりは慣れてる、なんてことはなくて。
　むしろ、ひとりの寂しさを知っているからひとりはもう嫌だと思ってる。
　でも、言葉が出てこない。何を言ったらいいかわからない。

　ヨメナーイは、何が一番大切なのか、多分誰より知っている。
　でも、どうしようもなく弱虫だ。
　手を伸ばして振り払われたらどうしようと、怯えきっている。
　大事だからこそ、はっきりとした拒絶をされれば、傷ついてしまう。

　ヨメナーイは傷つくのがほんとうに苦手。傷つくことを恐れてしまう。

　ヨメナーイに手を差し伸べてくれるやさしい人も居る。
　でも頼りすぎてはいけない。
　ヨメナーイ自身がなんとかしないといけない。

　ヨメナーイ、ヨメナーイ。空気がどうしてもヨメナーイ。

　言い訳しいのヨメナーイ。

　

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　変な話。変なヨメナーイ。
　どうして素直になれないんだろうね。