オズの国リプレイ 2014/03/15 (Sat)

ネタバレ部分は格納してあります。
ツイッターでひっそり呟いたものとかも。

オズの国の余韻まだ抜けていないというか、毎朝のオズタイムは継続してます。
好きなところを好きなだけ読める至福のひととき。
前に読んだところも、改めてじっくり読むとまた新しい発見や感想があって楽しいです。
文庫本とかにしてくれてもいいのよ…。

目下の課題は、周りの人の多くが未クリアであるってことです。
昔歪みの国のアリスにはまった時は、萌えを共有する相手がおらず、
その情念は哀れな姉にぶつけられました。
プレイしたことない姉が一通り内容を把握するまで延々と、歪アリの良さとか猫アリの萌えを語り続けた前科があるんですよ。
今は常に、周囲に「不死鳥の羽根を買おう」という念を常に送っています。
ほら、東京から福島まで新幹線使った場合の片道の電車賃分で、
オズの国を好きなだけ歩けるって素敵じゃないですか？

続きはネタバレ含む語りです。長いので話題ごとにカテゴリ分けてみた。

●レビ
そういえば北の途中で出会うレビは、自分のこと醜いから注目を集めたって言ってるけど多分、王道的には本当は美形、あるいはフツメンなんじゃないかなぁと思うんですけど。
でも、自分の顔を鏡で見たこともないはずないから、審美眼さえくるっていなければ
わかりそうなもんだとも思いますよねー。
拒食症の人が自分は太ってると思い込むようなもんですかね。難儀ですね。
追加エピソードとかで補完してくれないかな。

●ジャック
そして相変わらずジャックにめろめろです。
お嬢様に飛びつくとこも見たかったよジャック。
人間になるとこ、最初に読んだときは色々と衝撃で、きちんと読めていなかったんですが
改めて読み返して、人間ジャックの破壊力の大きさに死ぬところでした。
勿論これは、茶筒的なロボットのジャックがあってこそのギャップ萌えです。
ふわりと笑うとか　おまえさーーーー！！！おまえさーーーーーーーーーーー！！！！

●レオン
海に行く前のシーン、森の泉でクロウが要旨のかすみまくったお願いをしたシーンでのレオンの的確なツッコミは笑うと共に、さしものクロウの前では常識派だなあと思いました。
ドロシーのことを思い出すシーンは、クリスタルを噛み砕いて焦燥に歯を食いしばるレオンがかっこよくてうおー！！と燃えました。つくづく立派になったなぁ。

●ヤンデレ
ところで、あらゆるシーンで思ったんですけど、歪アリとオズの国のシナリオライターさんはつくづくヤンデレちっくなのが好きですよね。好きですけども。
クロウは「ドロシーの枕という地位を脅かすモノに敵意を向け、八つ裂きにしてしまう」し、
ジャックは「ドロシーに危害を加えるモノにはレーザー」だし、
レオンは「食べちゃいたいくらいすき（物理）」だし…
ヤンデレ要素入ってないの、ネイサンくらいじゃないですかね。アレはアレでアレですけど。
鈍感クールというか。

●オズの愛と狂気
オズはオズで、世界を守るためにあそこまで頑張っておいて、一瞬ではありますが「ドロシーのために世界を犠牲にする」という選択肢をちらつかせましたね。ナイス狂気。
…と思ったんですけど、狂気なんでしょうか。世界を愛する気持ちは勿論ですけど、
愛する人（たぶん）の孫娘であり、10年もそばで成長を見守ってきた女の子を、
犠牲にしたくない、彼女が望むなら逃がしてやりたいって思うことそのものは、当たり前に
紛れもなく愛情なんですよね……代償が大きすぎるから、狂気とされてしまうんですね。
オズが自分の中で、世界への愛情や責任感と、ドロシーを大切に思う気持ちを戦わせていたことを思いながら旅路をいちからたどると、また切ない味わいが増すのでおすすめです。
老獪で卑怯、飄々として苦労人。オズの魅力は読むたび増して行きますね…この小型犬野郎！