両肩にユウレイ／サルベージ 2014/06/17 (Tue)

なんか小説フォルダを整理していたら、「両肩にユウレイ」という、縁起の悪い名のついたファイルがありました。
いつ書いたのかすら定かではないんだけど小説のプロットみたいです。
読んでみたら女こわいねって話みたいです。
話の内容からして最近書いたんだと思うんだけどマジで記憶が無い。こわすぎ。

多分恐らく絶対きちんとした形にはしないと思うので続きに格納して供養します。
悪霊退散！！！！成仏しろ！！！！

両肩にユウレイ

やたらモテていた男、Ａ君（仮名）が、ある時悪霊に取り憑かれた。
次々起こる霊障に徐々に心身を削られていく哀れなＡ君。
悪霊はユウ子という女で、愛するＡ君をあの世へ連れて行こうとしているようだ。
そんな折に病死した学友、レイ子の墓参りに出かけると、身を削られるような霊障が止んだ。
Ａ君は、きっと彼女が悪霊を説得して、あの世に連れて行ってくれたのだ！
と納得し、感謝している。

たまたまＡ君からその話を聴いた霊能者は、
この場合見えないことは幸せかもしれない…としみじみ思った。
なぜなら、実は二人とも成仏していないため。
Ａ君の両肩で常ににらみ合っている。いがみ合っている。
殴り合ってもお互いに幽霊では大したダメージが無いので、
主に罵り合いによって互いの精神を削ろうとしている。
ただし、他の女の子を遠ざける時だけ共同戦線をとっているので、Ａ君は全くモテなくなり、
更になぜか女性に冷たくされるため女性不信気味になっていた。

一応実害を受けているので、除霊の意思を聞こうと考えた霊能者から事実を伝えられ、
Ａ君は突発的女性不信をこじらせ、脳みそが色々とパージして親身になってくれる（？）霊能者の手をとる。
霊能者はテンパった状態のＡ君に言い寄られいったん逃げ出した。
般若を二人背負った男にパニック状態で言い寄られるとか正直色々とこわい。

二人の幽霊は予想外の展開にはじめドン引きしていたが、なぜか腐女子化し、
結束して好みの男とＡ君をくっつけようとし始める。
二人の暴走によって更に生活に支障が出るＡ君。
流石に見ていられなくなった霊能者は、なんとか二人の腐女幽霊を除霊してやると、
自由の身になったＡ君に「これからは消去法で人を好きにならなくていい」と伝える。
もう恋愛ごとはこりごりだと言って去ったＡ君はギャルゲーオタクになった。

☆★☆HAPPY END☆★☆